ー体質で片づけない、バストと姿勢の話ー
「食べたら下腹につくのに、胸にはこない」
「運動したら胸だけ先に減った」
「太ってもなぜか損してる気がする」
そんな“胸にはつかない”問題。
じつはこれ、単なる体質や遺伝のせいだけではありません。
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■ 胸に“つかない”は、呼吸と姿勢のサインかも
まず、胸の上にあるのは「脂肪」だけでなく、「肋骨」と「筋肉」。
そしてこの部分がうまく動いていないと、
脂肪も筋肉も、“そこに留まりにくい”構造になってしまうんです。
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■ 呼吸が浅い人は、バスト周りが動いてない
呼吸が浅い=胸郭(肋骨まわり)があまり広がっていない状態。
• 肋骨が固まっていて、胸の土台が狭くなっている
• 呼吸が浅いため、胸の筋肉に刺激が入らない
• 結果、脂肪が“集まる場所”として適していない
「育たない」んじゃなく、
そもそも「育ちにくい環境になっている」というのが本質です。
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■ 姿勢のクセが“胸をつぶしてる”ことも
• 巻き肩や猫背の姿勢で、バストが前に押しつぶされている
• 背中の筋肉が使えていないと、胸を“支える力”が足りない
• 肩や脇が前に出ると、脂肪がサイドや下腹へ流れやすくなる
つまり、「胸にはつかない」ではなく、
**「胸につく前に、流れてしまっている」**というケースが多いんです。
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■ 重力と筋肉とインナーの話
太った時に「胸は増えず、下半身ばかり太る」人。
それ、筋肉の使い方と重力の方向が関係しています。
• 骨盤が前傾(反り腰)だと、前ももやお腹に脂肪が集まりやすい
• 上半身の姿勢が崩れると、胸に“定着する”脂肪が少なくなる
• インナーの筋肉が使えていないと、バランスも崩れていく
身体全体のバランスが崩れていれば、
胸が“優先して育つ”ような環境じゃなくなるのは当然です。
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■ バストアップは、見せ方より“土台”が先
下着を変える、筋トレする、マッサージする。
もちろん大事ですが、それ以前に
• 呼吸が深くできる肋骨の動き
• 背中〜肩まわりの柔らかさ
• インナー筋が支える重心位置
こういった“育つ土台”を整えないと、
頑張っても「育たない」のループから抜けられません。
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■ まとめ
「胸にはつかない」は、
あなただけの悩みではなく、身体全体のサインです。
太ったら損をする。
痩せたら真っ先に減る。
そのパターンから抜けたいなら、
まずは“胸が育ちやすい身体のベース”から整える。
体質を責める前に、
体の使い方を変える視点、持ってみませんか?